皆さん、こんにちは。7trailsのたまきちこと玉田です。
この連載は、走りはじめて1年で100km超のトレイル大会(ASOボルケーノトレイル)を完走するに至った軌跡を振り返り「トレイルランをはじめてみようかな?」と思っている方々の道標?参考?になればという想いでつらつら書いています。(需要はあるのか)
さて第2話は、登山やランニング経験無きままにトレイルランの世界に形から入った私”たまきち”の2025年5月初旬から振り返ってみようと思います。
まだトレランしてない
ゼロドロップシューズを手にした私は、GW中ということもあり連日早朝ランに明け暮れていた。
- 5/2金 5.8km 大濠公園
- 5/3土 6.8km 西公園
- 5/4日 8.0km 南公園→ヒルトップ→六本松食堂
- 5/5月 6.2km 大濠公園
- 5/6火 8.0km 大濠公園→西公園→港「元祖長浜家」
- 5/7水 7.9km 大濠公園
- 5/8木 8.1km 大濠公園
- 5/9金 7.8km 大濠公園
- 5/10土 7.2km 西公園→百道浜
といった具合に。
しかし見ての通りまだ1回のジョグで10kmを走ることができていない。
当時の自分もその点は気になっていたが、走りはじめのランナーが、それもトレイルランナーが普段からどれくらいそしてどこを走ってるもんなのか、全くわかっていなかった。
今やランニングやらトレイルラン関係のSNSの主戦場といえばインスタな気がするが、走りはじめた頃の自分にとってのSNSといえば、唯一の趣味といえるサウナ関係で育てたアカウントがある「X(旧Twitter)」くらいしか使っておらず、トレイルランナーの普段の練習内容に全くリーチできてなかったのだ。

そしてGWも残すところあと僅かとなり、他にも色々と心配ごとが出てきていた。
GWが明け仕事が始まったらこのランニング熱が一気に冷めてしまわないか。(まだ一度も山に行ってないのに)ずっと独りで走り続けるつもりなのか。そもそも山って独りで入っていいのか。ていうか福岡にトレイルランニング関連のコミュニティって無いんか?
などなど。
そう、福岡でトレイルランをはじめたい。と思ってもコミュニティ探しがかなり鬼門。
2026年6月下旬現在、「福岡 トレイルラン コミュニティ」でGoogle検索をしてみた。結果はどうだったか。
一年前に私が検索した時と大きくは変わっていない。
上から4番目に7trailsのWebサイトも出てくるには出てくるが、ポッドキャストへの誘導記事と数年前に実施した南公園をグルグル回った記録と、2022年にポッドキャストを始めたということを最後に更新が途絶えたウェブマガジンがあるだけで、どうやったらコミュニティに混ざれるのかはわからない。
「見つけた!ここだ!」と威勢よく「7trailsランニングクラブ」を押下しても、誰も相手をしてくれないFacebookのグループページに飛ばされるだけだ。
当時の自分が途方に暮れたのは言うまでもない。
しかし並行してポッドキャスト「7trailsラジオ練」を聴き進めていたところ、主宰の石川さんに並んでよく登場するトモノウさんという方が、コーヒー豆の焙煎屋をしていると。
その名も”トモノウコーヒー”「あれ!?あそこじゃない!?あの、サニーのとなりの、角にあるあそこ!」
トモノウコーヒーの住所
福岡県福岡市城南区鳥飼5丁目13−11-1F モントーレ城南(GoogleMapより)
私の家の住所
福岡県福岡市城南区鳥飼5丁目XX-XX 〇〇○△△ □□□号室
もはや ただのご近所さん 運命というほか無いだろう。
「・・・よし。」
私は、未だ得体のしれない7trailsという組織のナンバー2と思われるトモノウさんの営むお店へ探りにいくことを決意したのであった。
いざナンバー2のもとへ
自分は、舌に自信はないがコーヒーは大好きで、全自動マシン頼りだけど毎朝豆から挽いて淹れたコーヒーを飲むのが日課だし、更にそれを500mlのタンブラーに入れて会社に持っていくので、毎日相当量を飲んでいるカフェインドランカーである。
故に、サニーに行くたび焙煎の香ばしい香りを駐車場一帯に漂わせているトモノウコーヒーが気にはなっていたものの「焙煎屋のコーヒーは高そうだ。」という先入観から入店できずにいたというわけだ。
そんな奴が、コーヒー豆でなくトレラン目当てで店に入ろうというのだから「招かれざる客」この上ない。
トモノウコーヒーへの3~4段の階段を登り店内へ入ると奥様と思われる女性が正面に。左手の焙煎機らしきマシンの前にインスタで見かけたダンディーなご主人。トモノウさんに違いない。
しかし、その眼差しは揺れるコーヒー豆を捉えて動くことはなく、こちらに一瞥も向けてはくれない。
「むぅ、、、気まずい。」
店内に並ぶコーヒー器具を眺め、「昔はハンドドリップをしていたなぁ、、、。」などと思い出しながら声がかかるまで時間を稼ぐ作戦に出たが、他のお客さんが来たりでなかなかタイミングが合わない。
ダメだ。このままでは涼みに来た冷やかし野郎だと思われてしまう。
作戦変更。7trailsラジオ練コラボコーヒーを手に、テイクアウトのアイスコーヒーを注文することにした。
正直に言うと、ここから先は緊張というか気が動転していてあんまり記憶がない。
たしか、会計の際にトモノウさんが手を止めて「ありがとうございました」的な声がけをしてくれたのを契機に「実は最近ランニングをはじめまして~。7trailsのラジオ練やらFacebookを~。」的なことを話したはず。
そして「おぉ~」と、コーヒー目当てでなくランニング目当てかコイツ、と悟られたような反応があり、毎週木曜19:30~グループラン(以下グルラン)をやっていること、場所は7trailsRCの方のアカウントで発信してることを教えていただいた。
今でこそ1年以上グルランはじめ世話になり、勝手に師匠と呼んでいたりするが、当時の自分はランニング初心者すぎて、それ以上会話のネタも持ち合わせていないので間が持たない。
緊張もしてたし店内でアイスコーヒーを口にしてもいいのかもわからなかったので、タイミングを見計らいそそくさと店を出た。
「あー緊張した」
帰路、緊張から解き放たれて飲むアイスコーヒーはすっきりフルーティーで美味かった。
こうしてグルラン情報をゲットし、後は飛び込むだけ。準備はととのった。

最後尾からの景色
トモノウコーヒーで7trailsのグルラン情報を得たのは2025/5/10(土)、その後のGW明けは流石に忙しかった。早朝ランこそ続けていたが、その週のグルランは見送った。日和った。
GWの個人的繁忙をやり過ごし、翌週5/22(木)の夕方近かったと思う。
通知設定をしていたインスタの通知が来た。
「ほう、、、大濠公園(宝亭)集合か。」
早めに家路につき、18:30くらいから準備を始めるが初歩的な疑問が浮かび上がる。
「シューズは何を履いてけばいいんだ?」
トレランチームのグルランってことは、トレイルに入るんか?愛宕神社行ったこと無いけど、トレイルがあるってことか?
悩むこと数分。
「・・・よし!ローンピーク9+、君に決めた!!!」
第一話の時点で買った、一張羅のトレランシューズ。なおまだ一度も履いたことはない。(なぜ決めた)
靴紐を結び家を出る。大濠公園まではジョグで10分ほどだ。
5月の半ばともなると集合時間19:30はまだギリ明るい。そして、それまで夜走ることなんてそうそう無かったため、人の多さに驚かされる。
ここって宝亭って名前がついてるんだぁ。ランナーが結構荷物置いてるんだなぁ。などと考えながらグルラン参加者を待つ。
たしか一番最初に姿が見えたのはベンさんだったと思うが、まだ7trailsのグルラン参加者かどうか判別がついていない。
そしてベンさんの周りに2人、3人と集まりだし談笑。でもまだ目当てのグルラン参加者と確信が持てない。そして(自分が唯一顔と名前が一致している)トモノウさんはまだ来ない。
声をかけていいものか、距離を取りつつ談笑中の皆の方にジロジロと目をやると、
「ん?あのTシャツ!」
そう、ラジオ練のTシャツを身につけてる人が2~3人いるではないか。これは間違いない。
すかさず輪に飛び込み、初めての参加である旨を伝えると、「おぉ~!」的な反応を頂戴し思いがけずそのまま温かく輪に入れてもらえた。
ほどなくイシカワさんとトモノウさんも合流し挨拶。一週空いてしまっていたがトモノウさんもギリギリ覚えてくれていたようで安心。
グルランはイシカワさんの「じゃあ行こかぁー」のかけ声でヌルっと始まった。
いろんな人が代わる代わる声をかけてくれる。
「いつから走ってるん?」「普段どれくらい走ってるん?」「なんで走り始めたん?」「(佇まいを見て)暑くないん?」などなど。
この日は大濠公園「宝亭」を出て、百道浜の方へ向かい、愛宕神社まで行き戻ってくるコースとのこと。
途中、百道浜へ向かう川沿いあたりで「10kmは超えると思うけど大丈夫かぁ~?」と聞かれたが、もうその頃には息が上がっていて何と返答したかも覚えていない笑
百道浜を抜け、アンダーパスを通り、愛宕大橋を渡る。自分以外、誰ひとりとして呼吸に乱れはない。しかもほぼ半数がサンダルで走ってる。(ことに今更きづく)
「ヤバいグループに飛び込んでしまったかもしれない」
後悔の念が湧き上がったのもつかの間、愛宕神社のふもとに着いてしまった。引き返すわけにもいかない。そして中々な坂道というのに皆グイグイ登っていく。
ここから先はほとんど記憶がない。最後尾から必死に着いていこうとするが、とうとうカーブで人影が見えなくなる。どこがゴールなんだ。長い。長過ぎる。
ようやく最奥の階段のふもとに人だかりが見えた。「あそこか!」となんとか走り到着。
皆余裕の表情だ。
「ヤバいグループに飛び込んでしまった(確信)」
「ナイスラン~!」と声をかけてもらうが、もう息が上がりすぎてまともに返事が出来ない。オールアウト状態。
ひと苦労しながら神社の境内へ向かう階段をなんとか登り終え、本殿に向かって手を合わせる。
まだ呼吸が整っていないので願いなどは出てこなかったが、賽銭を入れずにお参りするのが初めてで「これは罰当たりなことではないのだろうか?」と思ったことだけ覚えている。
さて、本殿横を通ると展望スペース。眼前に広がるは福岡タワーを含む愛宕・百道浜の夜景。

夜景をパシャリとしながら息を整える。(まだゼェゼェしている。)
「走り始めて3週間でここに着いてくるのはまあまあすごいと思うぞぉ~」とイシカワさん。
「まだ帰り(復路)もあるんやけどね」で心が折れかけたが、本殿前で集合写真を撮ってもらい復路開始。

後は坂を下って帰るだけといっても距離がある。下り終わって愛宕大橋あたりで人生最長距離(10km超)を更新していた。
ベンさんがアンダーパス付近で先回りして撮影班。パシャリパシャリ。
なんでみんなこんな余裕あるの、と笑けてくる。

ここから先、きつすぎて記憶が飛んでるが、後はとにかく大濠公園まで戻るだけと必死に最後尾を進んだのだろう。大濠公園まで帰還し、美術館あたりで集合写真を撮り解散。
こうして無事(?)初のグルランをなんとか完走したのであった。
人生最長のランニング記録:距離14.9km 平均ペース6:11/km 獲得標高84m
今となってはこのくらいの距離や強度は当たり前になっているけど、当時・当日はすごい達成感でいっぱい。
しかも皆が「すごいすごい」と言ってくれるもんだから自己肯定感爆上がりのなんの笑
そして翌日、7trailsRCのInstagramを見てみると昨晩のグルランのことが投稿されていた。
「おっ!載ってる載ってる!」

はじめまして、はまだです。
盛大に名前を間違えられたのは自分の滑舌が悪かっただろう。
次回は、初めて山に入るところから大会初参戦くらいまでを回想してみようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
