GPX楽しいよ、という話
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GPX楽しいよ、という話

みなさんはじめまして。4年半のインドネシア赴任が終わり4月から福岡にもどってきました、直鳥(なおとり)です。

帰国後最初のレースとして先日開催された、水上マウンテンパーティのロングに参加してきました。

この大会、GPXは提供されていたのですが、エイドの場所がWaypointとして入っていませんでした。もちろん、コースは追うだけであればそのままでも問題ないんですが、メンタルが折れやすい僕は、道が合っているかだけではとても不安になります。次のエイドまであと何kmなのか、この登りはいつ終わるのか、この下りはどこまで続くのか、どこからロードに出るのか。こういった情報が分かるだけで、気持ちはかなり楽になります。

なので僕は、事前に地図とにらめっこしながら、エイドの場所、ピーク、下り終わりの地点なんかを自分でWaypointとして元のGPXに追加しました。

大量のWaypointを追加したGPX

昨年MMPに参加した方の動画で、「エイドまでの距離が思ったより遠い」と辛そうに話しているシーンがありました。レース中にもうすぐエイドのはずと思ってからの1kmってかなり遠いですよね? 特に暑い日や疲れているときや関門時間が迫っているときの1kmは絶望的に遠いんです。そういう心が折れそうな場面を少しでも減らすためにも、GPX上のWaypointは強い味方になってくれます。

GPXというと、ロストしないために時計やスマホに入れておくものというイメージが強いかもしれません。もちろん、それは大事です。トレイルではロストすることも多々ありますし、分岐で迷わず進めるだけでも安心感があります。

でも、僕にとってGPXの価値はそれだけではありません。むしろGPXは、走る前にコースを予習するための道具であり、長い距離を小さく区切るための道具です。

レースやロング走の前には、僕はよくGPXを眺めます。地図を見ながら、この下りは急だし長そうで嫌だなとか、ここからはロードっぽいから少し楽そうだなとか、このあたりに川があるなら身体を冷やせるかも、とか考えています。地図上で集落があれば、Google Mapsのストリートビューで自販機や売店がないか探したりします。

これはレースや山だけの話ではありません。周回ではないロードのロング走でもあらかじめGPXを作って、コンビニや公園をWaypointにしておくと、次のコンビニまで、次の公園まで、と区切って走れます。

100マイルでも30kmでもその距離のまま考えると、なかなか気が遠くなります。でも、次のエイドまで、次のコンビニまでと区切ると、不思議と前に進めます。僕はこれを勝手に「分割して統治する」と呼んでいます。

僕が自分でGPXを作るようになったのは、インドネシアに住んでいた頃です。初めて行く山でも、他のランナーのStravaのログや、そのあたりで開催されているレースのGPXを参考にすると、自分用のコースを作ることができます。もちろん、それで何でも分かるわけではありません。実際に行ってみたら急斜面の畑の中を通る道?だったり、逆に想像以上に気持ちのいいトレイルだったりすることもありました。

畑の中の急登

でも、GPXを作れるようになると知らないから行けないことがかなり減ります。

インドネシアでは、それで行動範囲が一気に広がりました。知らない山に行く前に、地図を見て、誰かのログを見て、レースのコースを見て、自分なりにルートを組んでみる。そうやって作ったGPXを時計に入れて走りに行く。これができるようになってから、初めての山に行くハードルがずいぶん下がった気がします。

初めて行く街への出張が多かった頃は、事前にジョギング用のGPXを作ってから行ってました。面白そうな路地があれば少しコースを外れても、GPXがあるのでまた元のルートに戻れます。迷わないためというより、安心して寄り道するための道具でもありました。

この連載では、そんなGPXの使い方を少しずつ紹介していきます。GPXの作り方、編集の仕方、Waypointの入れ方、国土地理院地図の活用、レース前の予習、UltraPacerを使ったペース計画など。

単なる操作説明というより、自分用のGPXを少しずつ育てていく話にしたいと思っています。

まず次回は、実際にGPXを作るところから始めてみます。


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