What’s Real リアルなこと
1

はじめまして、吉川です。

人生は旅だ。

紆余曲折あり、2024年夏に勤めていた会社を退職して、今は妻と二人で事業をしている。仕事も自分にとっては旅の延長のようなもので、アジアのラオスやネパールといった自然豊かな環境で生活をする村の人々と一緒に仕事をしている。

信用が全ての基礎なので必ず年に1回は村に訪問をすることを心がけており、そのタイミングでアジアの国々を訪れるのだが、支出や見えないスケジュールの都合もあり、国内も含めて、なかなか積極的にレースに出れない中でも海外渡航時には可能ならレースをセットにしたいと考えている。アジアのレースは農村部を走ることが多く、現地の人々の生活のリアルを垣間見ることができるフィールドワークのようなものだと自分は認識している。これは立派な仕事の一環だ、と妻に直談判をして唯一アジアのレースで走ることを認めていただいている。

自分にとっては、この境遇含めて旅であり、挑戦。ただ今やれることに集中し、向き合うのみだと信じて、仕事に絡めて(時にはエントリーフィーを回収するためのDJ稼業も一緒に笑)訪問するアジアのレースを中心に今後も走っていきたいと思う。

2025年3月ネパール。MTR完走後に仕事をしている様子。ちゃんと仕事もしています笑

ネパール・マンジュシュリートレイルレースについて

アジアのレースといえば、今年4月に開催されたネパールのマンジュシュリートレイルレース(以下MTR)というレースはラジオ練でも直鳥さん、安河内さん、そしてモッチーさんがお話してくれたのでご存知の方も多いかもしれないが、自分は今年2回目の出走となった。2024年のラオス・ルアンパバーンウルトラトレイルで一緒だった松山優太選手に誘ってもらい、2025年に初めてMTRを走った。

MTRの100マイルカテゴリーは165km、累積標高9,500m。平均標高2,000mを越す標高が故に決して簡単なコースではない。昨年はロストもあり43時間以上かかってしまったが、今年は38時間台でフィニッシュすることができた。ただ、自分にとってMTRの魅力はレースそのものだけではない。2回目となればネパール現地の友人も増え、再会を喜び合う。レース前後には一緒に食事をし、走り終えれば酒を酌み交わす。コンパクトな大会だからこそ、まるで同窓会のような雰囲気がある。気づけば自分にとってのレースは、「順位やタイムを競う場」というより、現地の大切な人たちに会いに行く旅になっていた。そして、それこそが自分がトレイルレースに求めているものなのだと思う。

自分も経験が浅いので知らないだけだと思うが、世界各地にはもっと素晴らしいレースもあるとは思う。ただ、詳細はラジオ練の放送を聞いていただきたいが、MTRは自分にとって最高のレースだと胸を張って言える。

余談ではあるが、ネパール在住者以外の外国人で、リピーターの選手がよほど珍しいのか、今年はラジオ練効果もあり、日本から自分含め6人のチームで参加したところ、現地運営からは「ヒロキが仲間を連れて日本から帰ってきた!」と大袈裟に紹介されて、ちょっとしたチームジャパン旋風が巻き起こった。その後、運営からオファーをいただき、公式アンバサダーにも就任してしまったので来年も走りたい方いらっしゃれば是非ご連絡を。2027年3月12日〜14日で日程は確定、開催はまだ9ヶ月も先なのに、6月26日金曜日からエントリーを早々と開始している。噂レベルだが、後夜祭ではDJタイムも公式に用意してくれるとか。。MTR公式WEBページはこちら

我らチームジャパン。全員で100マイル完走できて本当に良かった。前後にやたら飲んだ記憶の方が印象深いけど笑

とまあ初回にしてはかなり長くなってしまったのだが、トレイルランニングを始めてまだ5年ほど。決して速いランナーでもないし、有名選手でもない。それでも山を走り続けているのは、走ることの先にある出会いや文化、人との繋がりに魅了されているからなのだと思う。

この連載では、そんな自分なりの旅と挑戦の過程を記録していきたい。


吉川裕樹のアバター

ページ: 1 2