山が好きすぎて、ふるえる。
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私の歩いた軌跡が“道”となる

好きすぎて、ふるえる。
皆さんにはそんな経験がありますか?
恋をして…若い頃はそんなこともあったかもしれない。(笑)
九州脊梁の山の麓に暮らし、山に生きる今の私にとって、ふるえる感動はいつも日常にあります。もう山が好きすぎて!(笑)
ここではそんなふるえる日々を綴っていきたいと思います。

連載第一回は6/29〜7/2に企画した九州脊梁トレイルジャーニー(特別編)の振り返り。
山本健一さん、望月将悟さんと脊梁の山で過ごした贅沢すぎる時間…まだ夢から醒めずにいますが、ふるえっぱなしの4日間を振り返りたいと思います。

甲斐国ロングトレイル〜PASaPASA〜での出会い

ロングトレイル…その言葉の響きに惹かれます。アメリカが発祥ですが、日本でもこの国なりのロングトレイルの楽しみ方があると思っています。豊かな自然の中を歴史や文化に触れながら山を越え、そこに暮らす人たちと出会い、その土地の食べ物をいただく。泊まりながらの山旅で得られるものはまさにプライスレスです。
“甲斐国ロングトレイル”の存在を知ったのは、屋久島の山を縦走したときに別府さんからPASaPASAを走った話を聞いたのがきっかけでした。
甲府盆地を一周する280km、累積標高19,300mのロングトレイルにはヤマケンさんの色んな想いが込められていて、その熱い想いには私と通じるものを感じました。
2025年に一般公募を始めることを知り、迷わず応募。去年11月にPASaPASAへの参加が叶い、ヤマケンさん、将悟さんと5日間の旅を共にしたのです。
お二人とは以前から面識はありましたが、その旅の道中で私の脊梁愛をたくさんお話しすることができました。「いつか脊梁に来てくださいね!」そのいつかがこんなに早く実現することになるとは…。

PASaPASAの最終日に夜叉神峠で。5日目なので私もヤマケンさんも顔が浮腫んでます笑

脊梁の神に導かれて集まった5人の旅は奇跡の連続

今年1月の上五島トレイルにヤマケンさんがゲストランナーとして来られることになり、私はキャンセル枠の滑り込みエントリーで参加することができました。上五島での再会、そこに去年の脊梁ジャーニーに参加した伊丹さんがいて、ヤマケンさんに脊梁100マイルの魅力を全力アピール!(笑)
「脊梁行きます!将悟さんと一緒に!」という夢のような約束が交わされました。
それを一番に伝えたかったチュニジアにいる別府さんに連絡したら、「じゃあ、僕も参加します!」との返事…え?冗談なのか本気なのか分からずにいたら、その後チュニジアからの帰国が決まり、まるでこの脊梁のために帰ってきたんじゃないか?というような展開に。(笑)
決まってからは4日間の行程、サポート内容など時間をかけて考えました。我ながら完璧な受け入れ態勢ができた!と、あとは無事に当日を迎えられることを祈るのみでしたが、まさかの直前にW台風の発生。飛行機は飛ぶのか?初日スタートできるのか?
スタート地点に5人が揃ったのも奇跡。目まぐるしく変わる天候の中、100マイルの全行程を踏破できたのも奇跡。他にも色んな奇跡の連続でしたが、脊梁の神に導かれているとしか思えないような4日間の山旅だったのです。

脊梁4daysに込められたストーリー

九州脊梁の北の端、山都町馬見原をスタートし、ぐるっと周回する脊梁100マイルの道のりには私なりのこだわりとストーリーが込められています。ヤマケンさんと将悟さんにもぜひそれを感じてほしかった。お二人の心に響いてくれたなら本望です。

〈Day1〉
旧藩時代の肥後の国(熊本)と日向の国(宮崎)を結ぶ日向往還。その宿場町として栄えた山都町馬見原から旅が始まります。里山から脊梁へと入っていき、初日から一気に脊梁の姿は見せません。徐々に脊梁らしい姿を垣間見せながら、最後は苔と森の緑が美しい霧立越古道を辿り、宮崎の秘境椎原村へと下りていきます。1日目のコースの大半は6年前に私が脊梁100マイルの周回ルートを作りたいがためにつなげた道です。登山者が使うような道ではないのでテープ踏み跡もなく不明瞭ですが、ここ数年ステージレースで使うようになってからうっすらと道ができてきたのが嬉しい…。

台風一過で初日は快晴のお天気でした。
初日のゴールは秘境椎葉村の奥山、尾向地区。山都町馬見原から42kmの道のり。

〈Day2〉
2日目は一番距離も長く、厳しいコースです。脊梁を知る人ならこんなコースを考えるなんてあり得ないと思うかも…でも、脊梁の魅力満載の変化に富んだコースは最後まで飽きることなく楽しめます。ヤマケンさん、将悟さんもこの2日目で脊梁の大自然に心を鷲掴みにされた様子でした。五家荘の宿、山女魚荘での食事で胃袋も鷲掴み。(笑)

2日目、京丈山で九州消防チームが応援エイド…上裸のあの人も笑
脊梁の豊かな森、ブナの大木にお二人とも感動されていました。
山女魚荘に連泊。ヤマメだけで10匹以上は食べたかも笑

〈Day3〉
全体を通して3日目のコースは距離も短めで小休止的なパートです。ちょうど疲れも溜まってきている頃ですから…朝のスタートも8時なので、宿でゆっくり朝ご飯をいただいてからのんびり出発です。白鳥山の北西尾根に取り付き、途中にあるイチイの巨木ではしばし立ち止まりそのパワーに圧倒されていました。白鳥山から先は脊梁の最深部、どこを走ってもいいような広い尾根…生憎の天気で絶景は望めませんでしたが、幻想的な脊梁の雰囲気を存分に味わうことができました。

圧巻のイチイの巨木…パワーをいただきました。
ヤマケンさんが気に入ってた切り株お風呂笑

〈Day4〉
旅のクライマックスは脊梁の盟主「国見岳」を目指します。最終日に国見岳を登るのは私のこだわりでもありました。九州脊梁の主稜線である分水嶺を辿り、五ヶ瀬ハイランドスキー場を越え、山都町へと帰ってきます。脊梁を4日間かけてぐるっとひと回りし、自分のホームへただいま!毎回ここまで来ると胸に迫る思いが…。トンギリ山と黒峰の山頂標識には脊梁の山をこよなく愛し、道を切り開いた永谷誠一さんと奈須昇さんの名前が刻まれています。先人たちの想いを受け継ぎ、私はこの道を残していきたいと思っています。人が歩くことで道は確かな道となる…私がつないだ100マイルの道をヤマケンさんと将悟さんが歩いてくれて本当に幸せでした。

私のホーム、黒峰にヤマケンさんと将悟さんが来てくれた!
奇跡の連続だった旅のゴール。4人の強者に連れ回されました笑

九州脊梁トレイルジャーニー2027

今回の旅を無事終えられたのは、Eco九州ツーリストの寺崎さん、鹿児島の藏園さん率いる九州消防チームの皆さんのサポートがあってこそでした。4日間、山の中で人に会ったのはこのサポートメンバーだけ…100マイルの道のりで誰にも会わないなんて!
そんな九州の奥山を個人でチャレンジするにはハードルが高い脊梁100マイル。手厚いサポートで安全に旅を楽しむことができる“九州脊梁トレイルジャーニー 4days”は、次回2027年5月1日〜4日に開催予定です。
脊梁でのプライスレスな体験をぜひ!


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