走らなくてもいいでしょう?
「なんで走らないといけないんですか?好きじゃないんですが。」
そう思っていた自分が今やこんなに走るようになってしまった。昔の自分からは到底予想できない話だ。
部活の走り込みも、学校のマラソン大会も、ただキツいだけで何も面白くない。そんな具合だから走るのが楽しいと思った事なんか一度もなかった。余談だが泳ぐのはそれよりも更に嫌い。息継ぎは難しいし、全身疲れるし、陸を移動した方が絶対速いし合理的でしょ。と今でも思っている。
「こんなに走る」と言ってもどれくらい?となってしまうが、トレランで100マイルを走るくらいにはなってしまった。初めてUTMFというものを知った時は、その距離を途方もなく感じて自分には縁がないだろうと思っていた。その頃はまだエントリーの為にITRAポイントも10必要だったような記憶がある。自分には無縁だ、なんて思っていたのに気づけばいつの間にか100マイルに挑戦する場所に立っていた。
きっかけは登山から
なんでこんなに走る事を好きになってしまったのか。これは多分自分が登山をしていて山が好きだった影響だと思う。妻のあるひと言でトレランに手を伸ばすことになったが、大好きな山の中なら走るのが楽しい。そう感じた。きついのは登山もトレランも一緒だ。でも走れば短い時間で遠くまで行けるし、帰ってくる時間も短縮できる。
そんな事をやっているうちにどんどん距離が伸びていき、2024年の球磨川リバイバルトレイルでついに100マイルを完走。
「走るのなんか大嫌い」だったのに。
僕は正直気持ちが強い方ではない。練習の時もレースの時も辛いと思ったらすぐに足が止まってしまう。少し休んだりもする。
でも走るのが楽しいので気づいたらまた前に進み始めている。
ポッチャリしていた体型も気づけばスリムになっていき、少しくらいは減量のコツも掴んできた。(自分ではそう思っている)
山を走るのは楽しい。毎日違った表情があり、自分への挑戦であり、自分を満たしてくれるライフワークであり、レースは自分の成長を実感する場所でもある。
なにより、トレランをやっていなければ知り合うこともなかった人たちとたくさん知り合えた。
そして何を隠そう、10年くらい前に石川さんのデザイン塾に通っていた。その後ほぼ繋がりのなかった自分が、数年前に山でバッタリ再会したのをきっかけにまたゆるやかに繋がっていき、時は流れこのコラムの話をいただくに至った。
(デザイン塾に通っていた当時、確か室内にテントが張られていて何でテント?と思っていたのを覚えている。一度自作のカレーも食べさせてもらった。スパイシーで美味しかった。)
走ることが好きになってしまった
人生は何が起きるか分からない。
嫌いだと思っていたものが、ある日突然自分の大切なものに変わる。
今となっては、思いがけないきっかけになった妻のひと言に感謝していいのか戸惑う時もあるが、自分としては良かったと思っている。
さて、本命レースが近づいているし、また山に行くことにしよう。完走して美味いビールとコーヒーを飲んで帰ってきたい。パンも食べたい。さぁ頑張るぞ。
余談
この記事のサムネイルに使っている写真は初めて買ったノースフェイスのザック、TR10。当時相談できる知り合いもいなくて、自分で色々調べて買ったけど大きすぎてちょっと不便だな、と思いながらもずっと使っている思い出のギア。今思えば初めて出たレースが32kmだったけど、明らかにデカすぎる。こまかい事を気にしても仕方ないね。自分が気に入っていればそれでよし。
