この坂をのぼれば
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橘湾岸SPマラニックと言うゲキブツ

自称マラニッカーと言っている私が橘湾岸と出会ったのは2015年のころ
この当時私はたくさんの悩みを抱え鬱々とした日々を送っていた。

そんな心持の中、仕事が番組制作ということもあり、
社内にいた橘湾岸ランナーに着目し取材をすることにした。

最初の印象はなんとも変態なことをする大会であり、人たち

高校時代、陸上部員をしていたこともあり、陸上競技やマラソンには
少しだけ興味があったが、フルマラソンを超える距離の大会があることは
知らなかった。ちょっとした興味から橘湾岸を取材してみようと
動き出した。

大会主催者になぜ大会を始めたのか、どこが魅力なのかを聞き
2015年の春のL173kmを取材することに

173㎞…車が走る距離やん!それが最初のイメージだった
※この当時私は全く走っていないただの人・・・・でした

一昼夜をかけて走るレース。私の働く会社はよく言えば少数精鋭ですが、
人員不足な環境であるため、取材は一人で行うことに。

ただし、社員ランナーを中心に取材を行うためI氏(社員ランナー)には
私の息子が使っていた子供携帯を持ってもらい位置情報を
とれるようにして、コース内を一人で行ったり来たりする方法で
取材をやってみることにした。
今みたいにIBUKIなどの使いやすいGPS端末なんてなった時代。
あっても高価で取材のためだけに手を出すことはできなかった。

レース当日、スタート位置に行き驚いたのがその年齢層の高さ
100㎞以上走る大会であるから若い人が多いと勝手にイメージしていたが
20代の人は見当たらず40~60代のひとが多数を占めていた。
今から途方もない距離を走るであろう選手は談笑しながら
とてもいい笑顔でスタートの時を待っていた。
この和気あいあい感に違和感を感じたのは言うまでもなかった。

全国各地で行われるマラニックと称する大会。
マラニックとは「マラソン」+「ピクニック」の造語
橘湾岸の主催者Gさん曰く、たくさん走りながらたくさん地元の味を楽しんで
ゴールを目指す「そんな面白い・楽しそうな競技」
確かに本大会のエイド食はバラエティーに富んでおり、郷土色もあり、
さらにすべてがボランティアのお母さんたちの手作り。
その一部を書きだすと鳥団子スープ・おにぎり・中華がゆ・特製カレー・カステラ・トマトゼリー・角煮ちゃんぽん・冷やしぜんざい・
角煮まんなどなど、
※今は出ないが、コロナ前はアジの刺し盛が出ていたころもあった。
 コースになっている野母崎はブランドアジ「ごんあじ」が有名な土地だ

愛があふれているエイド食はおかわりもでき、おなか一杯に
楽しむことができるのが魅力の一つでもある。

トマトゼリー

大会コンセプトは「ホスピタリティ溢れる大会」
私がイメージしているランニング大会とはかけ離れていた。
コンビニなどの利用も許可されているので、中にはビールを片手に
エイド食を楽しむ人達も少なくない。
本当に変態の集まりだ

走る距離がバグっているこの大会、短くても55㎞ 最長は273㎞
(2015年当時の最長が273km、その後320kmが設立される)

ランニングとは明るい時間帯にするもの決めつけていた私は、
ヘッドライトをつけて暗闇を走り去る人々の姿に驚きと美しさを感じた。
夜中、寝ることもせず前に進む人々のライトの列は
とても美しく映像映えし、今でも忘れられない光景だ。

これまでの常識を壊され、この変態たちが見ている世界は
どんなものなんだろうか経験もしていない私がこの人たちは簡単に
「変態」と言ってよいのだろうか。

まずはその世界に飛び込んでみよう。

悩みを抱えた30代の私がチャレンジしてみようと決めたのは、
半年後に行われる秋の大会の105㎞。
これをクリアしたら自分の中の悩みや鬱々としたものも
何か変わるかもしれない。そんなざっくりとしたイメージだけをもって
シューズを買い、ウェアを買い、ザックを買い、
そして20年吸っていた煙草をやめた

半年のトレーニングは
市内を回る10㎞のジョギングからスタートした

変態たちの世界に入り込むために毎日少しずつ走り、
月間走行が約80㎞~100㎞
半年の練習、そして初めての橘湾岸レース
つらかった、苦しかった、眠かった、おいしかった、楽しかった!!

最高だった。。。。。

今まで感じたことのない、生きてる感が自分を包み、
そしてたくさんの人からのおめでとうの言葉。

あ~走ってよかったと思った瞬間、私はマラニッカ-になっていた。
あの瞬間から10年以上たち、
今はトレイルランニングを主戦場に楽しんでいる。

トレイルランナーであり、マラニッカーである私。

チャレンジをするため、厳しいレースを選んで出ていますが、
根本は楽しみたいと思う

マラニッカー。

走ることは人それぞれに意味がある

私は入賞できるようなランナーではない、自分の努力目標を掲げ、
仲間の入賞や目標を達成するためのサポートとしたり、
大会を運営したり、大会ボランティアとして頑張ったり、
いろんなスタイルで楽しんでいる。

その根本を作ってくれた橘湾岸スーパーマラニックは
今までもこれからの大切な大会だ。

一部の方からふじもん「橘あとがま説」があると聞くが、
ちゃんと運営の後継者はいるのでご心配なく。
私は一ボランティアとしてこれからも橘湾岸スーパーマラニックを
サポートしていきたい!!


藤岡英嗣のアバター

@bhingi