河川敷をジョグしていたら、だいすけさんという人物に声をかけられた。
前回はそこまで書いた。
今日はその続きを書きたいと思います。
僕たちは、ペースを落とし、おしゃべりしながらゆっくり走ることにした。そこで具体的にどんな話しをしたのかは覚えていない。
ただ、「トレイルランニングされているんですか?」「アルトラのシューズ履いてる人はこの辺ではあまり見かけないので」と言われたことは覚えている。
その時履いてたアルトラのシューズは確かトーリンだったんじゃないかな。沖縄から人吉に引っ越す道中、福岡のStride Labで買った。
Googleマップで「ランニングシューズ」と検索かけて、近くでヒットした面白そうなお店に入った。そこで中平さんという店員さんに出会い、色々教えてもらいながら最終的にはトーリンを選んだ。
そのトーリンを履いて球磨川を走っていたらだいすけさんに出会った。だいすけさんは、会ってまもない僕にトレイルランニングというスポーツ(遊び)のあれやこれやを、熱量高く話してくれた。ひさしぶりにあの時を思い出しながら今こうして書いてるけど、あらためて振り返るとおかしい。会って間もないこの僕になぜ、あの熱量でトレイルランニングの話をしてきたんだろう。
そんなこんなで、いつの間にか意気投合していた僕たちは、走るのをやめ、川沿いのその辺に座ってはなしを続けた。
「たけちゃん、これ走ってみない?」
そう言ってだいすけさんがスマホの画面を僕に見せてくれた。その画面には「KGR(KYOTO GREAT ROUND)」の大会ホームページが映っていた。
「たけちゃんならきっと完走できると思うよ!」
だいすけさんはそう言って僕にエントリーを薦めてきた。
「何キロくらいなんですか?」
と聞くと、
「んー、100マイルちょっといかないくらいかな」
と言っていた。
もちろん僕はこの時に「マイル」という単語を初めて知った。
「だいたい140kmくらい。制限時間は31時間。たけちゃんならいけるよ」
そんなことを熱量高く、しかし淡々と、会って間もない僕に、語る。
「この人はいったい何を言っているんだろう」と思いながら聞いていた。
「山の中を」「一晩中」「140キロ」走る。
これのどれも一個も理解できなかったけど、「なんだかおもしろそう」という直感に従い、衝動のままにその場で申し込みをした。
KGRは12月。準備期間はざっと2ヶ月。
そこから僕とだいすけさんは、KGRに向けて急ピッチで準備を進めていくのでした。
はい。今日はここまでです。
前回の寄稿から話が進んだ気がしませんが。。。(笑)
あれからいろんなレースを走ってきましたが、一番苦しくて一番わくわくしたレースはこのKGRです。すべてが初めてのことばかり。最高にスリリングだったなあ。
ていうか、トレイルラン未経験の僕に「140kのノンマーキングレース」を勧めるだいすけさん、今思えばとんでもない人ですね。(笑)
でも、とんでもない人に出会えたおかげでとんでもなく最高の世界に出会うことができた。
本当に感謝しかありません。だいすけさん今も元気にしてるのかなあ。
トレイルランニングに出会って本当に良かったなって思うのは、「こんな世界があるんだ」という経験をできたことです。
「自分が今見ている世界だけが世界じゃない」
そういったことを教えてもらいました。
今見ている世界の外にもまた別の世界が広がっている。
そう思えるだけでなんだかワクワクしませんか?
仕事柄、「どうせ自分なんて・・・」と、自分自身や人生に行き詰まりを感じている人たちと関わることが多いのですが、「世界って自分が思っているよりももっと広くて、でも意外と近くにあるんだよ。一歩踏み出してみようよ。」って、トレイルから教えてもらったことを、僕も伝えられる人になれたらいいなーなんて思います。
以上です。
暑くなってきてるので、みなさんお身体はお大事に。
来月書くときには怪我も治って走れるようになってるといいな。
ではまたー!
