はじめまして。
福岡生まれ、福岡育ちの飯尾篤史です。
昔から国内外あちこち旅をしていて、旅先でその土地の自然に触れ、温泉に浸かり、そこでしか味わえない美味しいものをいただく。五感を総動員してその土地を味わう、そんな旅が好きです。
このような旅を重ねるうちに、「ここは人にも教えたいな」と思う場所が少しずつ増えてきました。そんな中、7trailsでコラムを書かないかと声をかけてもらったのが、この連載を始めるきっかけです。
全国各地でトレイルレースやマラソン大会が開催され、遠方から九州など地方へ足を運ぶランナーも多いと思います。せっかく遠くまで来たのなら、大会だけで帰ってしまうのはもったいない。その土地ならではの自然に触れ、温泉に浸かり、美味しいものを食べて帰ってほしい。
そんな「せっかくなら、ここにも行ったほうがいーよ」を、私なりの目線で紹介していきたいと思います。
自己紹介。山を始めたきっかけから。

私が山にハマったのは2009年に訪れた屋久島。それから九州を中心に全国の山にも足を運ぶようになり、大阪単身赴任をきっかけに、トレランをスタート。初めて出場した大会は、2015年の「第13回六甲キャノンボール」。ヘトヘトになりながら、夜にゴールしたことを今でも覚えています。

当時ヘッデンは100ルーメンくらいだったよね
その後ロードも走るようになり、今ではマラソンで走力を上げながら、ショート・ミドルレンジのトレイルで、またまぐれで入賞できないかなと、挑戦しています。笑
そんな私が今回紹介するのはくじゅう。大学生1年生のとき、免許をとって初めてのドライブがくじゅうの男池で、その後も登山やドライブで何度も通っている九州でも特に思い入れの強い場所です。またちょうど8月に行った内容が、ランナーにちょうど良かったので、紹介させて頂きます。
ソロ夏合宿くじゅう
たまたま妻が不在で、予定のない週末。早朝、北川さんたちの米の山峠走に参加してひと汗かき、夕方から涼を求めてくじゅうへ向かうことにしました。蒸し暑い福岡市内とは違って、キャンプ場は涼しく、夕日を見ながらのんびり焼肉&Beerはサイコーです。

翌朝向かったのは、標高約760mにある日本一のマラソン練習コース とも呼ばれているくじゅうクロカンコース。前日の疲労も考慮してこの日は20kmジョグ。意外と起伏もあり、20kmで累積526m。暑かったけど、下界よりは涼しく、良い練習となりました!

走り終わったら、待ちに待った温泉です。というか、こっちがメインかもw
寒の地獄温泉へ

今回向かったのは、くじゅう長者原近くにある寒の地獄温泉。ここは実業団ランナーにも愛される夏の疲労回復に最高の温泉のひとつ。最近サウナが導入されることで全国のサウナーにも認知される場所になりましたが、元々は冷泉に浸かり、ボイラー室であぶりこむという独特な入浴方法。ちょうど常連さんがいたので、入浴方法を教えてもらいました。

1.サウナ(ボイラー)で体を温める
ボイラー室もしくはサウナでしっかりと身体を温める。
2.14℃の冷泉へ入浴
両手で身体を抱くようにして両脇に手を挟み入浴する。入るとあまりの冷たさで手足は少し痛いし、酸性のせいか全身がすこしピリピリ。数分我慢すると次第に慣れる。漬かる時間は身体が震えるまで我慢と忍耐。常連の方の目安は20分くらいだそう。初回は23分くらいだったかな。2回目は15分くらいでガタガタ…
3.ボイラー室に移動し冷泉で室内を水浸しにする
ボイラー室にあるバケツで冷泉を汲み、ボイラー室を水浸しにする。温泉を蒸発させて、呼吸で温泉成分が混ざった蒸気を体内に入れるためだそう。
4.あぶりこみ
ボイラーの前に立ち、身体の表裏、色んな場所を当てながら、温泉成分を身体にあぶりこむ。注意点は温泉成分をタオルで拭き取らないこと。全身から汗が出てきたら、完了。
5.飲泉
適宜水分補給も忘れずに。冷泉を飲むことができる。飲むと整腸作用の効能あり。
以上、1-5を繰り返す。注意点は最後はしっかりと温めて汗をかいて終わること。今回は時間がなく、最後は汗をかくまで温まらなかったら、帰りはしばらく身体が震えていましたwちなみに温泉の壁には「はだをさすこの霊泉が病をなをす」と書かれており、入浴するとその年は風邪ひかないらしい。今年こそはマラソン前に風邪ひかないはずですよね?
最近はサウナ目的で訪れる人が増えていますが、せっかくなら、この独特な「冷泉→あぶりこむ」の世界も体験してみて下さい。予約していない場合は、小さい浴場で簡易的にもできますが、全然違うので、予約をぜひ。
温泉DATE
泉質:単純硫黄冷鉱泉(硫化水素泉)、源泉温度: 13〜14℃、pH4.6(弱酸性)、成分総計:398mg、主な適応症: 神経痛、筋肉痛、関節痛、皮膚病(アトピー、慢性湿疹)、疲労回復など。
Forest cafe Bear
走って、温泉に入ったら、後は美味しいものを食べたら言うことなし。くじゅうには、ぜひここに行ってほしい!というおすすめのカフェがあります。
小国町の山の中にひっそりと佇むforest cafe BEAR。私にとって理想的な山のカフェ。こちらには15年以上通っていて、家族ぐるみでお世話になっています。初めて行った時はこんなところに?と思うほど山奥にあって、不安になりながら運転していたのを覚えています。

細いガタガタ道を進むと、突然横に素敵なログハウスのお店が見え、そこからの素晴らしい眺めと名物のカレーをはじめ美味しい料理の数々、そしてケーキも全部美味しいんです。ちなみに私は豚バラとドライフルーツの赤ワイン煮込みが大好きです😋




それにオーナー夫婦がまた素敵なんです。オーナーのジョージさんは多趣味で、オフロードバイクや自転車、キャンプなどなど経験豊富。去年はBEARで開催されたマウンテンバイクの90分耐久チャレンジという草レースにも参加させていただきました^^

すごく良いカフェなので、本当におすすめです。いやー、ほんと走って、浸かって、食べたら幸せですよね。
くじゅうに来たら、ここもいーよ♨️
ここから番外編。いーおのくじゅう界隈おすすめ5湯+5店。
♨️筌ノ口温泉の共同浴場
黄褐色の湯でドバドバ系で熱め、強い金気臭(鉄の香り)。レトロな水風呂との交代浴をぜひ。24時間営業もありがたい。ただ、石鹸類やドライヤーはないので注意。泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。

♨️筌ノ口温泉 新清館
共同浴場の隣にあり、同じ源泉。露天風呂はまさに理想的な造り。あまり知られてないが、個人的には内湯もおすすめ。析出物がすごい。泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫黄塩泉。

♨️筌ノ口温泉 山里の湯
泡付き最高の炭酸泉。ぬる湯でずっと入っていられる。炭酸泉だと七里田温泉下ん湯が有名だが、こちらはそこまで人が多くなく、福岡への帰り道なのでこちらにばかり行っている。温度は炭酸泉にしては若干高めなのにここまでの泡付きは凄い。2つの湯船があり、温度が高めと低めで交互に入浴する。ちなみにこちらは今は無き、すがもり小屋の方が開業された温泉。泉質は、含二酸化炭素―ナトリウム・マグネシウム・カルシウム―炭酸水素塩泉。

♨️耕吉の湯 (黒川温泉)
災害によってしばらく休業されていたが、2024年から待望の営業再開。黒川は無色透明の温泉が多いが、こちらはうっすら白濁。露天風呂はないが、内湯の雰囲気が良い。学生時代からよく来ていて、川沿いの半露天の家族風呂もおすすめ。泉質は単純硫黄泉。

♨️赤川荘(久住町)
日によって変化する青みがかった乳白色の湯で、外湯25度の冷鉱泉かけ流しと内湯の加温した41度の交代浴ができる。上がってもしばらく身体が硫黄臭🥰外湯は奥で女湯と繋がっているので気を付けて。こちらも2020年に被災されて休業し、リニューアルされて再開されている。泉質は含二酸化炭素・硫黄-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉(硫化水素型)でpH5.3の弱酸性。

🍴長者原ヘルスセンター(九重町)
くじゅう長者原登山口にある食堂。昼から坊キャンするときに腹ごしらえでとり天、だご汁をガッツリ食べて山に入ることが多い。他にガッツリ系と言えばみんな大好きレストラン青山も良いですよね〜

🍴田舎料理四季の里比良(南小国町)
季節の山菜など田舎料理のお店。たくさんの小鉢が出てきて、天ぷら、焼き物など次から次へと沢山の料理が出てくる。食べきれない場合は持ち帰りを勧められるほど。

🍴さくら草(九重町)
豆腐料理の専門店。くじゅうの伏流水をつかった豆腐がとっても美味しい。どれも絶品です。次は田楽も食べてみたい。

🍴焼肉正(産山村)
美味しいあか牛の牛丼が食べられる。精肉店なので、肉も購入でき、キャンプの時も良い。

🍴asoうぶやまキュッフェ(産山村)
完全予約制で美味しい野菜とジビエ料理が食べられる。食卓の上のものは全て自分で作ってみたいというご主人。敷地内にはオーガニックの野菜畑やワイン用の葡萄畑もある。特別な時にぜひ。

うーん、初回から欲張ってしまいましたね。でもまだまだ他にもたくさんおすすめあるんですよね。特に温泉は♨️また機会があれば紹介させていただきたいと思います。
それではまた、次の「ここいーよぉ。」で。
