What’s Real リアルなこと
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どこへ行った、昭和62年生まれ

80代の先輩方と

そんなことを考えていた、半年ぐらい前のこと。

今年3月、仲間内で脊振全山縦走をしていた時。夜の山中をヘッデンで進んでいると、明かりに反射して怪しく光る人工物がある。

なんだあれ。

近づいてみると、電動自転車だった。

いや、なんでこんなところに?

どう考えても自転車で普通に来るような場所ではない。しかもまだ新しそうで、記憶が正しければカゴにはカバンのようなものも残されていた。え、誰かそこにいる?という雰囲気すら漂っている。

夜の山中である。普通に怖い。事件なのか、事故なのか、何か事情があるのかもわからない。

その時は怖さもあって写真すら撮れず、その場を後にした。ただ、その後もずっと気になっていた。脊振を歩いたことのあるハイカーやトレイルランナーなら、見たことがある人もいると思う。

早めに仲間内で撤去しに行こうと話していたものの、なかなか予定が合わないまま時間が過ぎ、気づけばあれから6ヶ月近く。先日ようやく、自分のアウトドアの師匠でもある脊振の自然を愛する会の皆さん、早良区役所の皆さんと一緒に回収することになった。

半年ぶりに見る自転車は相変わらず美しいトレイルには似つかわしくない様子で放置してあった。

吉川裕樹_どこへ行った、昭和62年生まれ_写真3.JPG
放置された自転車。マジで誰が何のためにどうやって?謎だらけで気味悪い。

みんなで引っ張り出し、切り出した竹にスリングでぶら下げて三人がかりで車両乗り入れできる峠の入り口まで運ぶ。後日、改めて早良区役所の方に不法投棄として処理していただけることになった。

吉川裕樹_どこへ行った、昭和62年生まれ_写真4.JPG
自転車は竹に吊るされてドナドナ。今後もトレイルで放置自転車見つけたら竹を使って運搬するというライフハックを得ました。

さらに、人手が集まったタイミングで朽ちた道標も整備することに。

トレイルワークにはミステリーランチ グレイシャー70Lが最適。何でも一気に運べる。
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目がキラキラしているアウトドアの偉大な師匠たち。背中を見て学ぼう。

脊振の自然を愛する会の皆さんは、自分にとってアウトドアの大先輩であり、師匠みたいな人たちだ。6年前、初めてお会いして一緒に沢登りに行った時に、笑いながら誰よりも果敢に突っ込む姿を見て、この人たちには一生追いつけないと感じたものだった笑

そして、御年80歳オーバー。

「上の世代から下の世代へ」「そろそろ自分も中継ぎとして」なんてことを考えていた自分からすると、まさにバトンを受け取る相手であるが、めちゃくちゃパワフルなのである。何より山に入った時の目が少年のように輝いていて、本当にカッコ良い。

バトンを受け取るのはまだ早いな、というか絶対渡す気ないでしょ笑

80を過ぎた大先輩たちの背中を見ながら、まだまだ自分は教えてもらう側だなと思った。そして同時に、バトンを渡すとか受け取るという行為は、実はそんなにはっきりしたものでもなく、意識するものでもないのかもしれない。

一緒に山に入って、行動を共にして、ああでもないこうでもないと話す。そうやって同じ時間を過ごしているうちに、気づけば何かをお互いに受け取っている。

先輩方と山を見ながら語らう時間は最高。

僕たちはトレイルがあるからこそ、走ることができる。分岐には道標がある。草が伸びればいつの間にか刈られているし、倒木があればいつの間にか通れるようになっている。ただし、それは誰かのお陰で成り立っている。

誰かが資材を担いで山へ入り、誰かが草を刈り、誰かが倒木を処理している。それを何年も、何十年も続けてきた先人たちがいる。その上を自分たちは走らせてもらっている。

速く走るのも楽しい。遠くまで走るのも楽しい。レースに出るのも、もちろん楽しい。でも最近は、それだけじゃない山との関わり方も面白くなってきた。

遊ばせてもらった場所に、少しくらい自分たちも返していく。別に地球を守ろうとか、大袈裟な話ではない。好きな場所だからきれいであってほしいし、また遊びたいからトレイルが残っていてほしい。

「自分たちの遊び場は自分たちで守る」

それくらいがちょうど良い。

定期的に脊振山域でトレイルワークやっていますので興味のある方、是非ご連絡を!皆さんの力が必要です🙏

昭和62年生まれの同学年がどこへ行ったのかは、結局わからない。多分みんな、それぞれの場所で仕事して、家庭を守って、この大変な時代をなんとか生きているのだろう。

自分はというと、80歳を過ぎても少年みたいな目をして山で遊び、そして守る先輩たちの後ろ姿を39歳になってもまだ追いかけている。

上の世代から色々教えてもらいながら、自分たちも思い切り遊ぶ。そしていつか、気づいたら次の人たちに何かが残っている。

ということで、放置されていた電動自転車もなくなり、朽ちた道標も少しずつ整備していくことになった。

脊振全山縦走もちょっとだけしやすくなったので、皆さん早良に遊びに来てください。

そういえば、冒頭で「昭和62年生まれはパッとしない」みたいなことを書いたが、念のため世界にも目を向けてみた。

リオネル・メッシ・・・1987年生まれ。
キリアン・ジョルネ・・・1987年生まれ。
しかもキリアン、誕生日は10月27日。自分と約1ヶ月違い。


え、いやいや。
全然パッとしない世代じゃないやん。めっちゃ輝いとるやん。

どうした、日本の昭和62年生まれ!

落合福嗣くんにこそ何の罪もないが、彼ひとりに世代を背負わせている場合ではない。我々も負けずにまだまだ頑張ろう、狭間世代。押忍。


(9月25日追記)今年のATMファイナル@ベトナム・ムーカンチャイが10月3日〜4日に開催、我らが駒井さんが日本代表として出走されます!みんなで応援しましょう。

駒井さん、頑張ってください!!!


今月の一曲:KinKi Kids「愛されるより 愛したい」


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@yoshikawa.yogi.hiroki